有限要素法(マトリクス法)による送電鉄塔の応力解析(その1)
5. 境界条件の設定
改めて材端力と材端変位の関係を以下に示す。
上式をまとめると
であり、
を計算することで、与えられた材端力による材端変位が求められるはずである。しかし、このままでは剛体変位(全体が一様に移動すること)が許されておりを求めることが出来ない。
この方程式を解くにはモデルの拘束条件を与える必要がある。
今回のモデルでは節点2と節点3は移動しないのでu2=v2=u3=v3=0であり、それを代入すると
これで、求めるべき変位はu1とv1のみになった。