「頑張る」とはどういう事か

「頑張る」という言葉はよく使われるが、使う人によって大きく意味が違う言葉でもある。

まず1つめの違いはそのレベルだ。
例えば、甲子園を目指す高校生にとって、毎日何百回も素振りをするのは、頑張ったとは言えない当たり前のことだろう。しかし、単に趣味で野球をしている人にとって、ある日一念発起して100回素振りすることは、頑張ったことになるかもしれない。

つまり、その人が何を目標にしているかで「頑張る」のレベルが変わる。

もう1つの違いは使われるシーンである。
高校野球の例で言えば、「頑張る」とは試合本番で一生懸命プレーすることをいうのだろうか?
試合本番で一生懸命プレーするのは当たり前であり、一生懸命にすべきなのは試合に向けた毎日の練習だろう。

入学試験でも同じことが言える。試験当日、問題を一生懸命解こうとするのは当たり前であり、誰でもやることだ。自分が望む結果を得るために一生懸命にやるべきなのは試験勉強である。

私は、本番で一生懸命になることは当たり前だと考えている。本当に一生懸命やるべきなのは本番に向けた準備であり、準備を一生懸命にやるのが「頑張る」ということだ。

仕事においての「本番」とは就業時間内の実業務であり、それを一生懸命にするのは当たり前のことだ。
それでは仕事においての「準備」とは何か?
例えば、以下のことが仕事においての準備に相当すると考える。
・自分の実力を向上させるために勉強すること
・業務についての効率改善の方法を考え実行すること
・ビジネスチャンスを逃さないように情報収集に努めること
こういった「緊急ではないが重要なこと」を一生懸命(少しづつでも)続けることこそが、本当の意味での「頑張る」ということだと思う。


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