「鋼構造についての理解を深める」ためのおすすめ本

構造力学、材料力学の基本をひと通り学んだ後、更に理解を深めるのに役立つ書籍を紹介する。

まずは鉄骨構造 基礎知識

この書籍は「鋼構造設計規準―許容応力度設計法」の内容に準拠し、その計算式の根拠や考え方等がとてもわかり易く解説されている。
この本を読むときに重要なのは、掲載されている計算問題を実際に手を動かして解いてみることだ。それをしっかり実行すれば、一般的な鋼構造の強度計算に必要な力が身につくし、その背景にある考え方に対しても理解が深まる。

次に紹介するのはもう一度学ぶ構造力学である。

本書の目次は以下のようになっている。

第1章 知っているようで知らない「応力」
第2章 これだけは知っておきたい「曲げ変形」
第3章 意外と知らない「剪断変形」
第4章 ほとんど知らない「捩れ変形」
第5章 結局よく分からない「座屈」
第6章 思ったよりも奥が深い「仮想仕事」
第7章 知っておいて損はない「応力計算」

鋼構造の強度計算に関連した仕事をしている人ならば、興味がそそられる目次であろう。
実際に読んでみると非常に内容が濃く、「そういうことだったのか」といった発見が数多くあった。読みこなすには大学初級程度の数学の知識が必要だが、得られるものが大変多い一冊だ。

今回紹介した2冊は常に手元に置き、時々内容を再確認することで自分自身の知識の整理に役立てたいと思う。


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