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  • 「もう十分」か「まだまだ」か

    スタークスでは構造物の強度計算を主な業務としており、通常は「強度計算書」の納品で一つの仕事が完了する。

    「強度計算書」の作成に関しては、ある程度の実務経験を積めば誰でも一人前の仕事が出来るようになるはずだ。

    しかし、そこから先は2つの道に別れることになる。

    一方は、一人前の仕事が出来るようになった段階で「もう十分」と考える人。
    もう一方は、高い志や目標を持ち、いつまでも「まだまだ」と考え、勉強し続ける人。

    前者は、ただ実務を上手に処理することが出来るといったレベルで成長が止まる。
    後者は、少しづつではあるが成長し続け、いつかは顧客を創造し会社の未来を創造するだけの実力を身に付ける。

    私自身はもちろん後者でありたいし、スタークスという会社を「まだまだ」と考え、勉強し続ける人の集団にしたい。

    それが、スタークスを永続させるために最も重要な要素であると考える。


  • 通勤時間を活用する

    明石から仙台に引っ越してきて感じる大きな違いは「通勤が楽」だということ。

    私は一般の会社員と較べてかなり出勤時間が早いほうだと思うが、それでもJR神戸線の西明石から甲子園口までの通勤時に座れることは稀であった。
    今は仙台から名取まで通勤しているが、仙台駅が始発ということも有り100%座席に座ることが出来る。

    私は通勤時間を読書にあてるようにしているが、明石に住んでいた時は電車がかなり混雑している場合もあり、そんな時は読書ができなかった。

    しかし今は電車内が空いているので毎日確実に読書の時間を確保出来る。
    更に、必ず座れるのでペンを取り出して線を引いたり、メモ書きをしながら読書をすることも可能だ。

    約15分と短い時間では有るが、この時間を活用して自分自身の能力向上に役立てたい。


  • 緊急ではないが重要なこと

    最近、実務(設計業務)が忙しい。

    こうなってくると、緊急度の高い仕事のみに時間を奪われ、自分でもそれを良しとしてしまいがちだ。

    しかし、そんな時でも「緊急ではないが重要なこと」に費やす時間を少しでも確保したい。

    “時間を確保出来ない理由”などいくらでも考えつく。

    しかし、そんな理由を受け入れて、緊急な仕事をただこなすだけの自分の行動を正当化したくはない。


  • 良い質問、悪い質問

    質問方法には大きく分けてオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2種類がある。

    仕事をする上での質問はオープンクエスチョンよりもクローズドクエスチョンが望ましい。
    つまり、「とうしたらいいですか?」ではなく「こういった理由でAにしようと思いますが良いでしょうか?」という様に、相手が「Yes」か「No」で答えられるような質問にすべきである。

    クローズドクエスチョンをするためには自分なりの仮説を持つ必要が有る。
    質問事項に対して常に自分なりの仮説を持つことは、実際にやろうとするとエネルギーが必要であり大変だ。
    質問をオープンクエスチョンにして相手に考えてもらい、自分は楽をしようという誘惑に駆られることもある。

    しかし、大変でも歯を食いしばってクローズドクエスチョンを継続することで仮説思考が習慣となり、それが自分自身の実力アップにつながる。

    仕事の「真の実力」はそう簡単には身に付かない。
    「真の実力」を得るためには自分自身の「理想の姿」を明確にした上で、それに近づくための努力を地道に継続するしか方法はない。


  • 自問自答2

    自分自身の実力は去年と比較して5%伸びた、10%伸びたということが自信を持って言えるか。
    松下幸之助氏はそういった自問自答を毎日せよと言っているが、1ヶ月に1度でも構わないのでそれをすべきだ。

    世の中が進んでいるのに現状維持ならば相対的には後退である。

    個々人の力が伸びずに会社の力が伸びることなど有る筈がない。
    スタークスのような零細企業において、個々人の力が伸びず、会社の力が伸びなければ、それは会社が市場からいつか消え去ることを意味する。


  • 危機感を持つ

    将来に対して常に危機感を持っているか。

    「その時になってみなければ分からない」
    「まあ何とかなるさ」
    と自分に言い聞かせ、何の準備もせずに運を天に任せるのは、楽観主義ではなく単なる甘えである。


  • 「本来の仕事は何か」を考える

    今月の日経の私の履歴書は元日立製作所社長の川村隆さんであるが、先日とても考えさせられる文章があった。
    少し長いが以下に引用する。

    当時のように会社の体力が落ちて来ている時には、本来は状況を分析し、戦略を立て、議論を深め、社内外に説明をし、その上で改革を断固実行すべきなのだ。それなのに日々の膨大な仕事量に流されることを良しとしてしまった。自覚は無かったが、一種の逃避をしながら、懸命に働いている形を作っていた、と言われても仕方がない。忙しく髪を振り乱して働いている人間が本来の仕事をしているとは限らないことが分かった4年間だった。

    これ程の人でも「一種の逃避をしながら、懸命に働いている形を作っていた」という事をしてしまうのかと少し驚いた。スタークスは小さい会社であり、経営者であっても自ら設計書の作成をしなければならない事も多い。設計書の作成をしていれば仕事をしている様には見えるし、慣れた業務をするのは楽である。しかし、それが本来の仕事なのかは自分自身でよく考える必要がある。会社の成長を求めるのであれば、経営者が最も時間を費やすべき仕事は「機会の追求」であり「現状の維持」ではないはずだ。

    以前読んだ本にこんなことが書かれていた。
    「ダメな会社は社長が部長の仕事をし、部長が課長の仕事をし、課長が平社員の仕事をし、平社員は会社の将来を嘆いている。」

    本来の仕事とはなにか?
    なぜ本来の仕事が出来ないのか?
    どうすれば本来の仕事が出来るようになるのか?

    私を含めたスタークスの全従業員が本来の仕事に能力を注げるよう、まずは業務プロセスの改革に着手する。


  • 自問自答

    経営者として私の最大の目標はスタークスを10年後も存続させ続けることである。
    そして、この目標こそ私が意思決定する際の最も重要な判断基準だ。

    私は常に以下の様な問いかけを自分自身にしている。
    「この業務は10年後も存在するか?」
    「この売上構成で10年間会社を維持できるか?」
    「この仕事の進め方は10年後も通用するか?」
    「自分の能力で今後10年間存続する会社を作ることが出来るか?」

    これら、全ての問いに対する答えは「No」だ。

    その結果、私は新規客先の開拓、業務範囲の拡大、業務プロセスの見直し、自身の能力向上に取り組むという意思決定をした。

    私は引退するまでこの自問自答を続けるし、その答えが「Yes」になることは無いだろう。


  • スタークスとはどんな会社か

    スタークスとはどんな会社か?
    スタークスHPの「スタークスのご紹介」でそれを表現しているので、以下に引用する。

    株式会社スタークスは構造物の強度計算を得意とする技術者集団です。

    お客様が抱えている問題を正しく理解し、それに対して技術力に裏打ちされた最適な解決策をご提案させて頂くこと。それがスタークスからお客様に提供すべき価値(value)であると考えています。

    私達はお客様の立場に立って問題解決を図るために、お客様とのコミュニケーションを重視しております。

    また、技術力を主体とした企業である以上、技術力の向上は終わりのない課題です。私達は現在の姿に留まることなく、新しい技術や最新の情報を絶えず取り入れることによって、自らを成長させることに努めます。

    まず最初の段落でスタークスの事業領域(ドメイン)を述べている。つまり、「構造物の強度計算」がスタークスの事業領域である。

    次の段落は、そのドメインにおいてスタークスが提供する付加価値(商品)についてであり、それは「技術力に裏打ちされた最適な解決策のご提案」である。

    3番目の段落では、より良い商品を提供するために我々が重視している視点であり、それは「顧客目線で考える」ことである。

    最後が、それらの実現を可能とする我々のあるべき姿であり、それは「常に向上心を持ち、自らを成長させ続ける努力を怠らない」姿勢である。


  • 役職上位者の義務

    役職が上になるほど、当然仕事の責任は大きくなり、その難易度は高くなる。
    その様な状況にあっても、それまで以上の勉強と努力によって自己革新に励むのは役職上位者の義務である。
    そういった仕組みや文化が会社にとって必要だと考えているし、そういった会社でなければ生き残ることは出来ない。
    これから、スタークスはその様な会社を目指す。

    もちろん、社長である私は社内の誰よりも勉強と努力を重ねて自己革新し続ける義務がある。それを怠るのであれば、私に社長を務める資格はない。