• イノベーション

    私はスタークスをイノベーションを生み出せるような組織にしたいと考えている。

    文部科学省によるとイノベーションの例として以下の項目が挙げられている。
    ・創造的活動による新製品開発
    ・新生産方法の導入
    ・新マーケットの開拓
    ・新たな資源(の供給源)の獲得
    ・組織の改革

    だが、イノベーションを生み出す組織であるのは簡単ではなく、とても大変なことのようだ。

     


    ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実

    イノベーションを生み出す革新的な組織であり続けることは簡単ではないということだ。会社は、何か本当に新しいものに予期せず出会うこともあり、そして成功することもある。しかし、会社として利益を出すことができるようになり、それが続けば、革新的で創造的である必要はなくなってくる。そして、新しい製品やサービスを生み出そうとする気持ちもなくなる。

    今の時点では、会社は利益を出している。しかし、業績が悪化するまでイノベーションに投資するのをやめたとしよう。業績が悪くなり、問題から抜け出すためにイノベーションを起こそうとしても、手遅れだ。意味のあるイノベーションを起こすには時間がかかる。やってきたことがダメになりそうだと思って、新しいことを始めようとしても、すでに遅い。そうなるまでは、イノベーションを起こす活動なんてしていないので、その腕もなまってしまっている。一度イノベーションを起こすのを止めたら、再びイノベーションを起こすのはとても難しい。

     

    しかし、簡単ではないからこそ、革新的な組織であり続けることには価値が有るし、そこを目指すのは面白い。


  • 楽な仕事、大変な仕事

    仕事は大変なのが当たり前。
    なんの苦労も無くスムーズに終わった仕事は疑うべきだ。

    それは本来自分がすべき仕事か?
    マニュアル化やシステム化を進め、他の人に任せるべきではないのか?

    楽な仕事をどれだけの数こなした所で成長は見込めない。
    そして、成長の無い組織は衰退する。

    さほど苦労をせずに今の仕事が出来るようになったのなら、新しい仕事に挑戦すべき時が来たのだと考えたい。


  • 平凡の非凡さ

    血族の王: 松下幸之助とナショナルの世紀 (新潮文庫)

    先日読んだ本の中に「緊急ではないが重要なこと」を実行し続けることがいかに重要かが分かるエピソードがあった。

    「平凡の非凡さ」が幸之助の強みであった。事実、孫請け仕事の目のまわるような忙しさの中にあっても、時間を見つけては失敗作のソケットを前に、改良を続ける非凡な集中力を見せている。かりにこの時点で、幸之助がソケット改良への情熱を失っていれば、おそらくは孫請け事業者のまま倒産の憂き目を見ていたはずである。

    とりあえず売上が確保できており、それなりの利益が上がっていると、目の前の業務をただこなすだけで十分だと錯覚しがちだ。
    しかし、単に目の前の業務を繰り返すだけの会社が発展した例を、私は知らない。
    たとえ「目のまわるような忙しさ」にあっても、それだけで満足してはいけないのだ。

    変化を嫌い、挑戦には怖気づくのが人間の性質である。
    それを理解した上で「緊急ではないが重要なこと」を実行し、将来への準備をし続けることが、会社の生き残る確率を上げるのだと私は考えている。


  • 今年の目標

    正月休みを利用して今年の目標を定めた。

    仕事上の目標とプライベートの目標があるが、仕事上の目標の第一位は
    「新しい従業員を迎え入れる」
    ことである。

    目先の忙しさを言い訳にすること無くしっかりとした準備をし、良い人材の獲得に向けて最大限の努力をしたい。
    求人環境が厳しいのは承知しているが、本社に2~3人採用できれば言うことなしだ。

    新たな人材に対する教育カリキュラムのアウトラインは3年前から既に考えてある。
    スタークスのビジョンやポリシー、技術的な基礎理論、ビジネススキルについては私が直接教育する。
    私自身まだまだ勉強中の身なので、新たな技術や社会の動向等については共に学んでいきたい。

    従業員に対する教育や学習は一過性で終わらせるのではなく継続させてこそ意味があり、それがひいてはスタークスの文化醸成に資する。

    このような教育や学習を通じてスタークスの未来の経営者になる様な人材を育てるのが私の将来的な目標でもある。


  • 事務所の引越

    12月5日に本社、関西支社ともに引越しを行った。
    一先ず仕事ができる環境にはなったが、まだかなり雑然としており買わなければならない物も多い。

    今回、引越した目的は将来の人員増に備えての環境整備だ。
    パーティションで区切った会議室を作ったので、社内の勉強会にも大いに活用するつもりだ。

    出来るだけ早く必要な物を揃え、良い環境で仕事ができるようにしたい。

    <本社>


  • 「頑張る」とはどういう事か

    「頑張る」という言葉はよく使われるが、使う人によって大きく意味が違う言葉でもある。

    まず1つめの違いはそのレベルだ。
    例えば、甲子園を目指す高校生にとって、毎日何百回も素振りをするのは、頑張ったとは言えない当たり前のことだろう。しかし、単に趣味で野球をしている人にとって、ある日一念発起して100回素振りすることは、頑張ったことになるかもしれない。

    つまり、その人が何を目標にしているかで「頑張る」のレベルが変わる。

    もう1つの違いは使われるシーンである。
    高校野球の例で言えば、「頑張る」とは試合本番で一生懸命プレーすることをいうのだろうか?
    試合本番で一生懸命プレーするのは当たり前であり、一生懸命にすべきなのは試合に向けた毎日の練習だろう。

    入学試験でも同じことが言える。試験当日、問題を一生懸命解こうとするのは当たり前であり、誰でもやることだ。自分が望む結果を得るために一生懸命にやるべきなのは試験勉強である。

    私は、本番で一生懸命になることは当たり前だと考えている。本当に一生懸命やるべきなのは本番に向けた準備であり、準備を一生懸命にやるのが「頑張る」ということだ。

    仕事においての「本番」とは就業時間内の実業務であり、それを一生懸命にするのは当たり前のことだ。
    それでは仕事においての「準備」とは何か?
    例えば、以下のことが仕事においての準備に相当すると考える。
    ・自分の実力を向上させるために勉強すること
    ・業務についての効率改善の方法を考え実行すること
    ・ビジネスチャンスを逃さないように情報収集に努めること
    こういった「緊急ではないが重要なこと」を一生懸命(少しづつでも)続けることこそが、本当の意味での「頑張る」ということだと思う。


  • 採用にあたってスタークスが心がけるべきこと

    前回のエントリーではスタークスが採用したい人材について書いた。

    今回は、人材を採用するにあたってスタークスとして心がけるべきことについて書いてみる。

    人を雇うということには大きな責任を伴う。
    なぜなら、ある人が正社員としてスタークスに入社する場合、その人はスタークスという会社に少なからず人生を賭けるのだろうし、また、その人に家族がいればスタークスという会社の在り方は家族の人生にも影響するからだ。

    今のスタークスは零細企業であり、経営者としては申し訳ないが、従業員に将来の安定を保証することはできない。10年後にスタークスが存続している可能性は、いわゆる大企業に比べて低いと判断されるのが一般的だろう。

    現在のスタークスは送電鉄塔・基礎の設計が売上の大半を占めている。幸いな事に、少なくとも今後10年間は業界全体ではそれなりの業務量があると予想される。しかし、それらの仕事を受注できるかどうかは自分たちの能力にかかっており、そこに既得権など存在しないのが現実だ。

    当然、私は経営者としてスタークスが永続するよう全力を尽くすつもりであるが、結果に関しては私のコントロールが及ばない要素もある。

    その様な状況にある会社が人材の採用にあたる場合、どういった事を心がけるべきなのか?

    私の出した答えは「我々自身が良い手本となり、新たな人材に良い習慣を身につけてもらう」ということだ。
    つまり、「将来の安定」を提供できない代わりに「良い習慣」を提供するという考えである。

    なぜなら、良い習慣というものは(もしスタークスが無くなった場合)他の会社においても役立つ一生の財産になるからだ。

    では「良い習慣」とは何か?
    以下が、どんな会社でも通用するビジネスパーソンとして身に付けておくべき習慣(の一部)だと思う。
    ・技術力向上のために勉強する習慣
    ・失敗を恐れずチャレンジする習慣
    ・仮説思考する習慣

    そして「良い習慣の提供」で最も重要なのは、先輩社員がこれらを実践して良い手本となることだ。
    我々先輩社員は、自分が後輩にとっての「良い手本」であるかを省み、自分自身に問題が有れば、それを修正するよう努力しなければならない。

    私は、中途入社した会社の経営者や先輩社員が無能であったのなら、できるだけ早くその会社を辞めるべきだと考える。(新卒の場合は少し考えが異なる)
    人生は短い。貴重な人生をダメな先輩達と過ごすのは時間の無駄だ。

    私も、新しく採用する人材に自分がダメな経営者だと判断されないよう自己変革に努めたい。


  • スタークスで採用したい人材

    現在スタークスが抱えている大きな課題の一つは、将来の当社発展に貢献出来る人材の採用である。
    スタークスは少数精鋭を目指しており、求めているのは「成長し続けられる人材」だ。

    採用にあたり、私が重視したいのは「高い理想・目標を持っているか」である。
    理想の高さを重視する理由は、それが成長の継続性を計る指針になると考えるからだ。

    私はこう考える。
    ・高い理想(目標)を持つ人は成長し続ける可能性がある。
    ・高い理想(目標)を持たない人は成長し続ける可能性がない。

    初めは両者の実力差はそれ程無くても、10年後には誰が見てもはっきりと判る差が付くはずだ。

    理想の高い人は現実との間にギャップを認識しており、そのギャップがその人にとっての「問題」である。そして、そのギャップを埋める作業が「問題解決」であり、その作業を通じて「成長」することが出来る。
    問題とは理想と現実とのギャップである以上、理想を持たずに問題を認知することは不可能であり、問題の認知が無ければ問題解決のしようがない。

    つまり、「高い理想の有無」とは「問題意識の有無」と言い換えることも出来る。
    そして、問題意識の有無は本人の成長に大きく影響する。

    重要なのは理想(問題意識)を持ち続けることだ。
    当初は理想を持っていても、低いレベルのものであれば時間の経過と共にそれは失われるだろう。

    私が求める「高い理想を持つ人材」とは、いつまでも「まだまだ」と考える人材のことでもある。


  • 座右の書2

    あたりまえのことをバカになってちゃんとやる

    この本も、kindle版と書籍を所有しており、今までに30回以上は読んだと思う。
    読む度に自分が情けなくなってしまう、とても良い本だ。

    「はじめに」にから引用する。

    「何が起きても、前向きにとらえる」
    「人間として、正しい考え方を持つ」
    「仕事を深めるための勉強をする」

    これらはいわば、人生がうまくいくための原理・原則と呼べるものです。
    何の変哲もない、ごくごくあたりまえのことです。
    このあたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやれるかどうか。
    人生がおもしろくなるかどうかは、この一点にかかっているといってもけっして言いすぎではありません。

    「そんなの当たりまえだろ」と思う人もいるかもしれない。
    しかし、誰でも分かっている当たり前のことを、きちんと出来ている人は非常に少ないのが現実だ。
    逆に考えると、当たり前のことをきちんとするだけで他とは大きな差が付くとも言える。

    本書の中で印象に残る言葉のひとつが「散歩のついでに富士山に登った人はいない」だ。
    ここも少し引用してみる。

    富士山に登るには、それなりの装備や準備が必要です。富士山の頂上に立つ人は、みな「富士山に登ろう」と思って、一歩一歩、歩いてきた人たちばかりです。
    ・・・中略・・・
    富士山の頂上に立つ人は「富士山に登ろう」と思って歩いているから、頂上に行けるわけであって、何も考えていなければ、たいした場所には行けません。人生も同じです。どこかに行こうと思わなければ、ただの散歩のようにぶらぶら歩いて、どこに着いたか分からないうちに、やがて死にいたります。

    スタークスにおいてもそうだ。
    何の目標も持たず、ただ単に目の前の仕事をこなすだけの繰り返しでは未来は無い。
    未来を創造するためには「理想や目標を持ち、それを実現させるために行動する」ことは必要条件だ。

    この本も「7つの習慣」と同様、スタークスの一員となる人の必読書である。


  • 「もう十分」か「まだまだ」か

    スタークスでは構造物の強度計算を主な業務としており、通常は「強度計算書」の納品で一つの仕事が完了する。

    「強度計算書」の作成に関しては、ある程度の実務経験を積めば誰でも一人前の仕事が出来るようになるはずだ。

    しかし、そこから先は2つの道に別れることになる。

    一方は、一人前の仕事が出来るようになった段階で「もう十分」と考える人。
    もう一方は、高い志や目標を持ち、いつまでも「まだまだ」と考え、勉強し続ける人。

    前者は、ただ実務を上手に処理することが出来るといったレベルで成長が止まる。
    後者は、少しづつではあるが成長し続け、いつかは顧客を創造し会社の未来を創造するだけの実力を身に付ける。

    私自身はもちろん後者でありたいし、スタークスという会社を「まだまだ」と考え、勉強し続ける人の集団にしたい。

    それが、スタークスを永続させるために最も重要な要素であると考える。